July 15, 2008

大いにウソをつくべし。

三島由紀夫の作品は、『仮面の告白』『金閣寺』『美しい星』の順に
読んで、なんかスゲー ナルシスト そして割腹 と引き気味だったのですが

わたしは彼の小説よりも評論本が好きで、彼がボディビルダーになって
きゃあきゃあ言われていたころ週刊誌に連載されていた『不道徳教育講座』
あたりはとっても気持ちよく読み進められました。
不道徳を説き、逆説的に偽善に気づかせる内容。

・人に迷惑をかけて死ぬべし
・友人を裏切るべし
・大いに嘘をつくべし
・痴漢を歓迎すべし
・弱いものをいじめるべし
・女から金を搾取すべし
・人の失敗を笑うべし

巷にあふれる偽善をあぶりだした感じです。


今日読み終えた本は、『三島由紀夫レター教室』
これが実に面白い。



三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)




5人の登場人物がお互いに宛てた手紙のやりとり、という設定の小説。
それぞれの手紙にはタイトルがあり、「事例集」のようになってます。

たとえば;

「借金の申し込み」
「処女でないことをうちあける手紙」
「同性への愛の告白」
「招待を断る手紙」
「心中を誘う手紙」
「すべてをあきらめた女の手紙」
「離婚騒動をめぐる手紙」   など。


タイトルだけみるとなんだか重〜いかんじですが、まったくそんなことなく。
手紙を受けた側の「返信」内容が、三島視点なのかと思うのですが
実にクールで皮肉ったお返事で、書いた内容がなんてことないものに
見えてしまう。

「身の上相談の手紙」では、悩める女性からの手紙。内容は、

「モテてモテてしょうがない、才色兼備な30歳過ぎても独身でいる
"わたし"にはどうしても"出会い"がない。」 

その女性の手紙を分析した返信のトゲのあることったら笑えます。


「有名人へのファンレターの書き方」 では、ファンレターの代行を
頼まれた人が、解説付きでファンレターを代筆。
ファンレターの秘訣として、ところどころ何のことかわからない
意味不明な言葉を入れるべし、と指南。まさにナンノコッチャな
クレイジーなファンレターが出来上がってたり。


小説のようで、評論な一冊。
是非読んでみてください。ほかにオススメあらば教えて臭い。



ミシマ面白いっす。




+++


◆最近

・部屋のクーラーが壊れた。どうやっても情熱★温風セレナーデ。

・Coldplayにアツい人、身近にいた。

・モナモナモーナーモーナー ウンザリね、こういう話。

・星野監督の肋骨の痛み、わたしには分かる。

・Wii購入から1ヶ月経ちますが、未開封。

・抗議行為として、タマゴを投げる というのはいつが起源なんでしょう。
 投げられたらたまらんけれど、石や岩じゃないし、なんか優しい。
 ヘアパックにもなる。・・と少しでも前向きに行為を受け止めてみた。
 キョンキョンも昔投げられてた。 てほんとゴメンだけど。
 でも大使館には投げないでくださいねー。



Viva la Vida


marokoban at 01:28│Comments(11)TrackBack(0)かくおもふ。 

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この記事へのコメント

1. Posted by ミヨ   July 15, 2008 09:51
Wii買ったんだ!
あのタイ料理のあとすぐ買ったんだね。
そして未開封とな。
開けようぜ。

私の部屋にはもともとクーラーなんてないですよ。
扇風機でぐっすりです。

三島由紀夫読んだことないけど、この
LETTERSの表紙がステキ♪
かわいい☆
2. Posted by Yuji   July 15, 2008 11:54
恥ずかしながら、三島由紀夫さんの作品は読んだ
ことがありません。

三島さんが割腹自殺された自衛隊市谷駐屯地
(現防衛省)の徒歩5分ぐらいの所に当時、
住んでいました。
(事件の時は確か私は中一か小学6年生)

今ならば、彼の真意を理解できる人達がたくさんいるのではと思います。

私も年内に三島作品を読んでみます。
3. Posted by まあく   July 15, 2008 21:25
うわー、レター教室も不道徳教育講座も面白そう〜!!ハリポタ最終巻と「坂の上の雲」の後に是非読んでみたいです。ちなみに今は財テクの本読んでますが、株が下がりっぱなしです。

三島は「仮面の告白」を思春期に読みましたが、
”ぴちぴちタイツのおわい屋でムラムラ”という下りに、だからフレディーはタイツだったのだと学びました。

モナ、うんざりね。
4. Posted by こまどり   July 15, 2008 22:43
>ほかにオススメあらば教えて臭い。


お前、教わる気ないだろ(笑)
5. Posted by ジェス   July 15, 2008 23:54
三島由紀夫って、年を取るのを極端に嫌がってた人だよね・・・

独特の感性は頭が良かった上に、思春期を戦時下で過ごしたからって言われてるよね。

オイラこの時代に生まれなくて良かった・・・
でも賢くないから、「三島由紀夫」にはならないと思う。

「大いにうそをつくべし」

そう!仕事でいつも嘘をついているオイラ、時々ウソをつき過ぎて現実との境目が見えなくなってしまう・・・

6. Posted by オリビア   July 16, 2008 01:05
人に迷惑をかけて死ぬべし


で思い出しました。
私が中学受験で通っていた塾の先生は、尋常じゃなく突拍子も無い人で、彼のおかげで算数大好きになったのですが。。。。。。

いつも
「俺は、死ぬって分かったら、
浄水場に毒を流してやるんだ」と豪語してました。

小学生相手にとんでもない輩ですが、いい先生だったな。ほんと!
あったかくて、人間味が溢れてて大好きだった。
明らかに冗談ととれるセンスだし。
自分ひとりで死にたくないという正直な気持ちだよね。

でも、今の時代では保護者から刺されるな。。
7. Posted by なお   July 21, 2008 23:02
◆ミヨ
とうとうWii連休にやりましたよ!たのしー!
たぶん続かないケド。
扇風機がほしい。

◆Yujさん
三島は大学時代の教授に顔が似ていて、当時勝手にその教授までもが「ゲイ」かと思っていて、って三島はゲイじゃなかったと思うのですが、すっかりそういう目で見ちゃってます。お暇なときに是非読んでみてください!

◆まあく
ハリポタ英語版最終巻を立ち読みした身内に「ダレが死ぬ」のか教えてもらい、そんなことより9年後だかの展開になんだかなあと思うのでした。
ワタシニハムズカシイ本です。読み終わったら解説してくらはい。 ムラムラ

◆こまどりくん
ソンナコトナイアルヨ!

◆ジェスくん
わたしも三島にはなれないけど、彼の言う嘘をつくべし、は日々実践してます。ひどい人間です。

◆おりびあ
先日はどうも。。。その場でもこのセンセの話で盛り上がったね。真理ですね。昔はえがった。
8. Posted by 朝臣   July 24, 2008 13:41
三島の中でも、なかなかどうしてな選択ですなあ。
高校生以来、手に取っていなかったので、わざわざ実家に帰って読み返しました。
時代背景とか、言葉遣いとか、また三島独特のユーモヤやら、非常に楽しめました。時を経て、三島の新たな魅力に開眼しました。なおさん、ありがとう。

三島は高校以来どっぷり漬かるほど心酔していましたが、就職活動のとき、ある某最大手出版社の最終面接で、座右の本を「憂国」と言ったところ、女社長から、役員連中が大勢いる前で、「この右翼!」と罵られたときは、大学5年生のウブなわたくしは、ショックのあまり、何が起きたか分かりませんでした。今まで良い雰囲気で進んでいた面接も急な女社長のご乱心に場の空気が凍てつき、不採用へと相成りました。二度とK談社の本を買わないと心に誓った次第です。
9. Posted by なお   July 27, 2008 21:08
出版社こそ言論の自由で受け入れていただきたいところですけどね。それともなにか朝臣さんからニオったのでしょうか。。
いまがよければいいではないですか、お互い!

「憂国」はまだ読んでません・・
10. Posted by 朝臣   July 29, 2008 10:40
やっぱニオったのかな?
自分でもバランスを取るために髪の毛の分け目も「左」にしていたんだけどね。
以前働いていた会社の近くに、日本を代表するインテリ新聞社があったのですが、その際には「右」分けにしておりました。
何事にもバランスです。均衡です。調和です。
11. Posted by なお   July 30, 2008 23:48
そういうカミングアウトの仕方があるんですね
そういうバランスの取り方があるですね

明日からバランスをとるために左で荷物を持ちます。

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